LIFE IS SHARING

ちょっと未来のシェアライフをご紹介。

職住近接と家族の時間を増やすこと

職場と家は近ければ近いほど良い。東京に来て、電車通勤をしたこともあります。田園都市線という朝のラッシュが毎日のようにとんでもなく混む路線で。まぁ通勤時間は大したことなかったですが、これは人間が生活する手段ではなく、決まった時間に働かされるコントロールされているロボットのように感じました。東京のサラリーマンが疲れた顔をするのも体験して初めてわかるような気がしました。

 

それ以来10年以上、職場と住居は近ければ近い方が良いと考えて、電車が必要ない場所に家賃が高くても住んでます。ただ、若い頃と今とではその職住近接の意味合いは変わりました。

 

職住近接の価値観の変化

20代のとにかく仕事が全てという価値観だった時期は、働きたいだけ働けるように終電を気にする必要もないように、タクシーですぐに帰ったり出社しても大丈夫なように、働きたいだけ働き、夜も時間を気にせずに遊べるように会社と遊び場と家は近い方が良いという考えでした。

 

それが渋谷も疲れるような年になり、家族もできて子どもや家族の時間を大切にしたいと思うようになってからは、平日も家族でお昼ご飯を食べれるように、災害や何かトラブルがあってもすぐに帰れるし、帰って仕事があってもまたすぐ出社できるように家と職場は近い方が良いという考えに変わりました。

 

パリのお店は1ヶ月休業する

そこでシェアするために所有するシェア時代のMiraieも会社の近くに建てるというのは条件の1つにし、Miraieでの職住近接の生活も1年が過ぎました。相変わらず、家で昼食を食べることの方が多く、また親子ワークショップなど家族で過す時間はさらに増えています。

 

そんなライフスタイルをairbnbで宿泊するゲストたちは身近で見てくれて、それはとても良いことだし、それどころか夜20時や21時に帰ってくると、「帰ってくるのが遅い。」と口を揃えて言ってきます。いや、十分早いんですけど、、と言うのですが、それはおかしいよと。

 

フランスから来たゲストは、パリでは結婚しててもしてなくて社員でもパートでも一ヶ月お店は休むことになっていると言う。客商売のパン屋などサービス業が、1ヶ月も店を閉じるなんて信じられなかったですが、お金を稼ぐこと、お店をできるだけオープンして売上を上げることが第一の価値観でなければ別におかしなことではありません。全てのお店が同じ時期に休みとなると消費者も困るので時期をずらして休んでいるそうです。

 

確かに調べてみると、夏にバカンス休暇を取るお店が多いようです。


フランス流・長い夏休みとバカンス期間の過ごし方 - Latte

 

また、カナダでは夕食は5時半や6時に家族全員で取るのが当たり前だそうです。条例?で決まっているような話も聞いたこともあります。カナダでは家族で夕食を取る時間を大切にする価値観なのだそうです。

 

そういう文化からすると、日本人は勤勉だと言われるのもわかりますね。高度経済成長時代はそれで良かったと思います。ただ今は、労働時間と生産性が比例するような時代じゃありません。むしろ成熟し、多様化し、右脳的な能力や感性を高めていくことが大切な時代です。

 

そう考えたとき、職住近接を切り取ってみるのではなく、家族の時間を長く取ること、家族の時間を大切にすることの1つに職住近接があるのだと思います。

 

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(社員・OB・社長とその子どもや奥さんと一緒に打ち合わせした様子。屋上のお風呂に子どもたちが会議中遊んでいたりも:GoPro HERO3で撮影)

 

今年、ライフスタイルとワークスタイルを融合させていく1つの鍵が家族であると考えています。家族をいかに会社・仕事とつなぐか、会社・仕事といかに家族をつなぐか、Miraieを打ち合わせ会場や会社のワークショップ会場にするトライは始めてますが、色々と取り組んでいきたいと思います。